親知らずは必ず抜かなければいけないの?
Bio Dental Clinic ASHIYA(ビオデンタルクリニック芦屋)では親知らずの抜歯を行なっています。
親知らずは、前歯から数えて8番目に生えてくる歯です(生えてこないこともあります)。「第3大臼歯」や「智歯(ちし)」とも呼ばれます。
親知らずは、必ず抜かなければならないものではありません。正しく生えており、適切に管理できる状態であれば、残しておいた方が良いと言える歯です。
また反対に、埋まっているから抜かなくてもいい、というものでもありません。埋まった状態でも、口腔内に悪影響を及ぼすことは珍しくありません。
どのような場合に抜くべきなのか、どのような場合に抜かなくてもよいのか、ご説明いたします。
親知らずを抜いたほうがよい場合
以下のような場合には、虫歯・歯周病をはじめとする口腔トラブルの原因になることを避けるため、抜歯を検討します。
- 親知らずによってブラッシングが難しくなっている
- 親知らずが横向き、斜め、捻じれて生えている
- 親知らずが隣の歯を押している
- 親知らずの手前の歯が虫歯になった
- 歯ぐきがよく腫れる
- 歯並び、咬み合わせに悪影響を与えている、与える可能性がある
- 親知らずの生え方が適切ではなく、近々妊娠を予定している
※妊娠中は、歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。妊娠中の抜歯、治療を回避するためにも、症状の有無にかかわらず、妊娠前に一度受診されることをおすすめします。
親知らずを抜かなくてもよい場合
以下のような場合は、基本的に、親知らずを残し、経過観察に留めます。
- 真っすぐに生え、ブラッシングもしっかりできている
- 埋まっているが、周囲の歯や歯ぐきに悪影響がない
- 歯の移植に利用する予定がある
歯の移植について
Bio Dental Clinic ASHIYA(ビオデンタルクリニック芦屋)では親知らずの抜歯後の歯を移植することが出来ます。
抜いてすぐの親知らずを、抜いてすぐの手前の歯・その手前の歯の穴に移植することができます。
ご自身の歯ですので、適合も良く、成功する可能性は高くなります。
どんな親知らずでも移植できるの?
親知らずの大きさや形、移植先によっては、適応外になることがあります。
まずは一度ご相談ください。
移植できるケース
移植が可能なのは、以下の条件を満たしたケースです。
- 抜歯後の穴が、親知らずの大きさ・形と合っている
- 親知らずの手前の歯、またはその手前の歯について、抜歯と診断された
- 親知らずが虫歯でなく、まっすぐ生えている
移植できないケース
移植できないケースは、以下の通りです。
- 適した大きさ・形の親知らずがない
- 親知らずに虫歯がある
- 前歯、小臼歯への移植
- すでに抜けているところへの移植
一日に複数抜いてもらいたい場合
同日抜歯が可能なのは、基本的には「右の上下セット」または「左の上下セット」の2本までです。
同日中の左右の抜歯は、大きく腫れた場合に食事が難しくなるため行いません。予め、ご了承ください。
「妊娠前の女性」に親知らずの抜歯をおすすめする理由
妊娠後は、ホルモンバランスの変化により、歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。そのため、それまで痛みなどの症状がまったくなかった方でも、妊娠すると親知らずが痛む、といったケースがよく見られます。
妊娠中の抜歯も可能ではありますが、やはりお母様・お父様の心境としては、できるだけレントゲン撮影・お薬の服用は避けたいものかとお察しします。
実際に妊娠後に親知らずが痛みだし、出産後まで我慢されたお母様もいらっしゃいます。こちらはこちらで、お母様に無用なストレスがかかることになります。
妊娠をお考えの方で、特に親知らずの状態を診てもらったことがない方は、症状の有無にかかわらず、妊娠前にご相談いただければと思います。